WordPress(ワードプレス)でブログやホームページを業者に頼らず自力で作りたい!でも難しそう!
そんなあなたのためにエックスサーバーの自動インストール機能を使って簡単にWordPressサイトを作る方法を解説します。
僕は初心者むけに「5時間で作るWordPress」という講座をやっていますが、インストールにかかる時間は1時間程度でしょうか。
慣れてしまえば簡単なのですが、ドメイン取得とかサーバー設定など、初心者にはちょっと敷居が高いのも確かです。
そこで、このページを読みながら設定していったらいつの間にかWordPressブログがインストールできた!というゴールを目指し、詳しく解説しますね。
と、その前に!
このページがあなたにとって役に立つかどうか、前提条件を確認しておきましょう。
- WordPressは無料!サーバーにインストールして使います
- ブロガーに1番人気!おすすめのエックスサーバーで解説します
WordPressはオープンソースのCMS(コンテンツマネジメントシステム)で、無料で使えます。
そんなこと当たり前・・・と思われるかもしれませんが、意外と勘違いされている方が多いので念の為。
世界的に有名なレンタルブログサービス、wordpress.com もワードプレスの公式サイトと言えます。
何のことを言っているのか?よくわからない方はこちら。↓
エックスサーバーにワードプレスをインストールする手順
まずは全体の流れをおさえておきましょう。
- ステップ1:エックスサーバーに申し込み
- ステップ2:ドメインを取得
- ステップ3:ドメインをサーバーに設定
- ステップ4;データベースの作成(省略可)
- ステップ5;WordPressの自動インストール
- ステップ6;その他、最低限やっておきたい設定
大きくこのような流れとなります。ステップ4~5は、動画もありますので、読むのが面倒な方はステップ3の次に動画をご覧ください。では早速行ってみましょう!
ステップ1:エックスサーバーへの申し込み
まずはエックスサーバーに申し込みます。下のボタンより公式サイトを開きましょう。
上記ボタンをクリックしてエックスサーバーのウェブページを開くと、目立つ位置に「お申し込みはこちら」とあるのでクリックします。
次の画面で、左側の「新規お申し込み」をクリックします。
ここでは、エックスサーバーを利用するために必要なエックスサーバーアカウントを作成します。
さて、お申込内容入力画面です。
サーバーIDには、半角英数字(小文字のみ)で名前をつけましょう。
ここで、講座を開催していてID(初期ドメイン)について、たまにある質問。
- これは個人的なIDですか?誰かに見られますか?
- エックスサーバーでは独自ドメインを使わず、サーバー契約のみでホームページを後悔することができますが、その時のURLが、
http://あなたのID.xsrv.jp
となります。
このサーバーID(初期ドメイン)のURLを使って公開しない限り、誰かに見られることはありません。 - このIDの意味はなんですか?
- 共用サーバーなので、同じコンピューター内に賃貸マンションのように、たくさんの部屋が入っています。サーバーはパソコンと同じコンピューターで、賃貸マンションの部屋に当たるものはフォルダです。ID=自分用のフォルダ名となります。
また、IDはサーバーパネル(契約するサーバーの管理画面)へのログインに使われますが、実際にはXSERVERアカウントという管理画面からサーバーに移動する方が便利なので、意識することはありません。<
また、サーバープランについてですが、エックスサーバーは安い順にスタンダードプラン、プレミアムプラン、ビジネスプランとあります。
一般的なブログ構築、コーポレートサイトなどの運用であれば、プランはスタンダードプランで十分です。価格表を載せておきます。
契約年数を増やすと1ヶ月あたりの料金が下がります。
僕は12ヶ月契約をして、1年ごとに更新しています。
続いて、登録情報に必要事項(氏名、ふりがな、メールアドレス、住所)を記入して利用規約に同意し、確認画面へ進みます。
内容を確認して、SMS・電話認証に進むをクリックします
電話番号を入力し、SMSで取得を選択します。SMSは、スマホ、携帯電話のショートメッセージのことです。
SMSに届いた番号を入力して送信します
その時は慌てず、「認証コードを再取得」→ 「自動音声通話で取得」にチェックしてやり直しましょう。電話がかかってきて、不思議なトーンの女性(笑)から案内があります。1(イチ)と7(シチ)を聞き間違えやすいので注意してください。
以上です。
エックスサーバーからメールが届くので、確認しましょう!
ステップ2:ドメインの取得・登録
ドメインについて
ここではドメイン取得・登録について解説します。
ちなみにドメインというのは、インターネット上に登記された不動産のようなものです。
いまご覧のスマホやパソコンには、IPアドレスというネット上の住所が割り当てられていますが、申し込みをしたサーバーにも同様にIPアドレスが割り当てられています。
インターネット上にあるコンピューターを表す住所であるIPアドレスは緯度・経度であらわす座標のようなもの。
例えば皇居は「35.685300, 139.752814」という緯度経度で表されますが、人には何の情報か瞬時にわからないので、東京都千代田区千代田1−1 という人にわかる住所で表しますよね。
同様に、ネットワークの住所 131.113.131.113のようなIPアドレスではなんのこっちゃ?わからないので、人にわかる keio.ac.jpという意味のある文字列を割り当てる仕組み、これがドメインです。
ドメインの取得は、どこでも構いません。
エックスサーバーを使用する場合には、姉妹サービスのエックスドメインを使用するのが簡単です。
ただ、ちょっと割高なので、ドメインが安いバリュードメインや有名なお名前.comを利用するのも手です。いずれもGMO系列のレジストラ(ドメイン事業者)です。
このページでは、エックスサーバー系列のエックスドメインを使ったドメイン取得方法を解説します。
すでに他社でドメインを取得された方は、ネームサーバーの設定が別途必要です。
Xserverアカウントにログイン
メールを確認しましょう。以下の件名でメールが届いているはずです。
【Xserver】■重要■サーバーアカウ
─【目次】──────────────────────────────
【1】お申し込み内容について
【2】管理ツールのログイン情報
・『Xserverアカウント』ログイン情報
・『サーバーパネル』ログイン情報
【3】試用期間について
【4】独自ドメインのご利用について
【5】WordPress等のプログラムによるウェブサイトの公開について
【6】作成したホームページデータのアップロードについて(FTP情報)
【7】メールのご利用について(メール設定情報)
【8】お支払いについて
───────────────────────────────────
このような目次つきのメールです。このメールの内容は重要なので保管しておいてください。
【2】の『Xserverアカウント』ログイン情報を確認し、ログインします。
(以前はインフォパネルと呼ばれていた管理画面となります)
※ここで、ログインできない方は、以下をご確認ください。
・サーバーパネルのログイン情報ではなく、Xserverアカウントのログイン情報になっているか?
・記述ミスを防ぐため、コピー&ペースト(貼り付け)で試してみる
独自ドメインを検索・取得する
ログインができましたら、左のメニュー「契約関連」にオレンジ色のボタン「サービス申し込み」がありますのでクリックします。
各種サービス一覧画面で、少しスクロールするとエックスドメインという項目があります。
この右側の「新規申し込み」をクリックします。
利用規約と個人情報に関する公表事項がでてきますので、しっかり確認の上、同意するをクリックします。
続いて、ドメイン検索画面です。
お好きなドメインを検索します。ドメインは早いもの勝ちなので、すでに取得されているドメインは登録できません。
半角英数字とハイフンのみで、ドメインを入力してみてください。
例: yata-no-karasu
.comや.jp といったトップドメインの入力は不要です。
トップドメインは色々とあるので、使ってみたいものにチェックを入れておき、ドメイン名チェックをクリックします。全選択にチェックを入れて全て調べるのもいいですね。
例として、僕の名前 [ryusuke]で検索してみたところ、
.comや .net、.jpなどメジャーなトップドメインは取得済み、
.siteと .online は取得可能でした。
↓↓
取得可能なドメインが見つかったら、チェックボックスにチェックを入れ、年数を指定(最初は1年で良いでしょう)お申込内容の確認・料金のお支払いをクリックします。
ここで注意!初年度の料金と、翌年以降の料金は異なります。更新する際の料金はこちらをご確認ください。
次年度以降の料金も念の為確認の上、ドメイン名をもう一度確認しましょう。
意外と、スペルミスで間違って取得してしまう方がいます。ドメインは一度取得すると、変更や返金ができませんのでご注意ください。
お支払いは、5%キャッシュバックのあるクレジットカード払いがおすすめです。
カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力してカードでのお支払(確認)をクリックします。
料金のお支払いが完了しました。と表示されればドメインの取得は完了です。
ステップ3:ドメイン設定
前述したとおり、サーバーの住所は、IPアドレスという数字の羅列で表されます。現時点ではドメイン名は取得したものの、まだサーバーの住所と紐付いていません。
ドメイン設定を行い、ドメインとエックスサーバーの関連付けを行います。
現在はドメインを購入したページが表示されていると思いますので、まずはXserverアカウントのトップページへ戻りましょう。
左上のXSERVERアカウントのロゴ、または隣のトップページへをクリックするとトップページへ戻ります。
トップページを少し下にスクロールすると、仮契約したエックスサーバーが表示されています。
サーバー管理をクリックします。ちなみに、この操作はよく使いますので覚えておくとよいですね。
エックスサーバーを契約すると契約サーバー1つにつき、2つの管理画面(サーバーパネル、ファイルマネージャー)が追加されます。
つまり、メインの管理パネルと合わせて3つの管理画面がある、ということになります。
サーバーのコントロールパネルへログインしたいときは、メインのXserverアカウントより、移動すると楽です。
サーバーパネルのID・パスワードは、XserverアカウントのID・パスワードと異なるので、ブックマークから入ろうとするとややこしいのですが、常にXserverアカウントから操作するようにすれば、サーバーパネルへも1クリックだけでログインできます。
なお、WebFTPはあまり使用する機会はないと思います。中級者以上の方は、FileZillaなどのFTPソフトを使いましょう。
この後、ドメイン設定~WordPressインストールまでを動画で見たい場合はステップ3Vへスキップしてください。
サーバーパネルを開き、ドメイン設定をクリックしてください。
続いて、ドメイン設定追加タブをクリックします。
取得したドメインを記入し、確認画面へ進むをクリックします
続いて、追加するをクリックします。
少し時間がかかりますが、完了すると下図のようになります。
ドメイン設定一覧タブをクリックすると、ドメインが追加されていることがわかります。
ステップ4:データベースの作成(省略可)
WordPressは、記事などのコンテンツが公開ファイルに直接記述されている従来のウェブサイト(静的HTMLページ)と違い、システムとコンテンツが別になっています。
コンテンツの入れ物がデータベースで、MySQL(またはMariaDB)という言語で書かれているものを使います。
作成は簡単ですが、敢えてデータベースを作らなくても、次のWordPressのインストールのステップで自動でデータベースを作成できます。
したがって、このステップ(4-1から4-3まで)は省略して問題ありません。
ただ、自動でデータベースを作成すると、データベース名もパスワードも自動的に作られてしまいます。
今後、複数のWordPressサイトを作る予定の方は、手動で作ったほうが管理上スッキリすると思います。
4-1 データベースの追加
では作ってみましょう!サーバーパネルを開いてください(Xserverアカウント → サーバー管理)。
続いて、
データベース > MySQL設定をクリックします
MySQL追加 というタブがありますのでクリックして開きます
データベースの名前をつけてください。これから作るサイト名との関連がわかる短めのものを推奨します。
名前をつけたら、
① 確認画面へ進む をクリック
② データベース名を確認したら、追加する をクリック
4-2 MySQLユーザーの追加
続いて、MySQLユーザー追加 をクリックします。
MySQLと同様に、MySQLユーザー名を決めてください。MySQL名と同じにしておくとわかりやすいのでおすすめです。
ただし、トータルで文字数制限があるため、サーバーIDが長いと「●文字以内にしてください」と警告されます。
パスワードは、自分がログインするためのものではなく、WordPressがデータベースにログインするためのものです。
したがって、覚える必要はないのでパスワード自動生成サイトなどで複雑なものを作ってコピペするとよいでしょう。
※パスワードは覚える必要はありませんが、インストール時に必要です。一時的にメモしておいてください。
データベースユーザー名とパスワードを決めたら、
① 確認画面へ進む をクリック
② 確認して、追加する をクリック します。
4-3 MySQLとデータベースユーザーを紐付ける
次に、MySQL一覧タブを開きます。(下の画像の①)
4-1で作ったMySQLデータベースが追加されていますね?ただ、このデータベースには、アクセス権がありません。
そこで、4-2で作ったユーザーに、アクセス権を与えます。
② プルダウンメニューから、4-2で作ったデータベースユーザーを選択します
③ 追加をクリックします
「戻る」ボタンか、「MySQL一覧」タブをクリックして、データベースにアクセス権所有ユーザが追加されているか、確認してください。
画像のようにアクセス権所有ユーザが追加されていればOKです。
ステップ5: WordPressの自動インストール
ではいよいよ、WordPressのインストールを行います。
現在開いているサーバーパネルの左側のメニューより、「WordPress簡単インストール」を選びます。
WordPressのインストール場所、つまり今回取得したドメイン名を選択します。
WordPressの簡単インストール画面です。
まず、① WordPressインストールタブをクリックします。
特に注意が必要なのは、データベースの指定です。
ステップ4で手動でデータベースを作成した場合は、作成済みのデータベースを選びます。
② 必要項目の記入(上記画像をご参照ください)
③ すべて記入したら、確認画面へ進むをクリック
内容を確認して、問題がなければインストールしてください。
ちなみに…
インストールを行うと、インストール先ディレクトリ内のindex.htmlが削除されます。ご注意ください。
この注意書きの意味は、元々サーバーに設置されている index.htmlファイル(以下の画像)が削除される、という意味で、サーバーを借りたばかりの場合は関係ありません。
ただWordPressをインストールする前に、インストール先に別のウェブサイトを設置していた場合は削除されてしまうので注意が必要です。
※エックスサーバーに最初から設置されている index.html ↓
インストールが無事に完了すると、以下の画面となります。(とりあえず)お疲れさまでした!
管理画面URLが、http://~ になっていることに注意してください。(暗号化なし)
ステップ3V:ドメイン設定→WordPressインストールの解説動画
動画で確認される場合はこちらをご覧ください。
ステップ6:その他の設定
実はドメイン設定の段階で、無料のSSL証明書(Let’s Encrypt)を自動で取得しています。
ところがWordPressの自動インストールでは、インストールの設定で http://~とSSL化されていない公開URLで設置されてしまっています。
なので、忘れないうちにWordPressもSSLに変えておきましょう。
まずインストール完了画面に記載のURLから、WordPressの管理画面にアクセスします。
・管理画面: http://あなたの取得したドメイン/wp-admin/
・公開URL: http://あなたの取得したドメイン/
WordPress自動インストール時に決めたユーザー名とパスワードでログインします
ログインできたら、管理画面のURLを確認してみてください。下の画像のように、「保護されていない通信(Google chromeの場合)」などとなっているはずです。
このままでは安全なサイトとみなされないので、SSL(暗号化)用のURLに切り替えます。
左メニューの 設定 > 一般 を開いてください。
以下の
・WordPressアドレス
・サイトアドレス
いずれも、http://~ を https://~ に修正してください。半角英字で “s” を追加するだけです。
下にスクロールすると、「変更を保存」ボタンがありますので、クリックして保存します。
保存すると同時に、一旦ログアウトされますので、もう一度ログインしてください。
URLに鍵マークがついていますよね?
これで、設定は完了です。お疲れさまでした。
無事にWordPressがインストールできた方、おめでとうございます!
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