ラウンド1、各地に増えていますね。
全国のボウリング場が苦戦している中、ROUND1上尾店は割合混んでいます。
対照的なのが上尾に古くからあったスポーツレーンです。
今年ついに閉鎖、現在は取り壊されています。
立地が良かったのはスポーツレーン。
観客スペースもあるので、多くのプロの大会にも使われていたボウリング場です。
YouTubeにアップされている動画にも、スポーツレーンが会場のものがいくつかありました。
明暗を分けたのは何なのか?
細かく見ていくといくつもあると思いますが、僕は次の2つが大きいと思います。
1.顧客の取り込み戦略
2.ファン化のためのスタッフ教育
顧客の取り込み戦略
ラウンド1は、ボウリング場というよりはアミューズメント施設という
色合いが濃いですね。
スポッチャがあり、ゲームコーナーがあり、カラオケがある。
とにかく、友達同士で時間をつぶすのに最適な環境があります。
とりあえず、ROUND1行っとく? という感じです。
1-1.価格戦略
他のボウリング場に比べ、ラウンド1のボウリング料金は高いです。
しかし、
・空いている時間
・学生
・パック料金
にすると、安いのです。
普通に1ゲーム投げると、690円。
しかし土曜日の早朝、5ゲーム投げれば、パックで1000円。
1ゲームあたり200円で済みます。
これは店舗ごとに違うかもしれませんが、上尾店ではそうです。
全体的に安くしているお店よりも、ラウンド1の料金の極端さが、常にレーンを埋めている理由でしょう。
また、次の顧客の抱え込みにも役立っていると思われます。
1-2.顧客の抱え込み戦略
ROUND1会員カードを作ることから、顧客獲得がスタートします。
まず、ラウンド1はアミューズメント施設ですので、集客しやすいメリットがありますね。
その中で、「ふわっとしたボウリングファン」にカードを作らせることが重要ですが、元々の値段設定が高いことで、たくさん投げる場合は、カード代500円を支払ってでも、会員になってしまったほうが得なわけです。
この時、1Gや2Gしか投げないお客さんは、無理して会員になってもらう必要はないでしょう。ボウリングにハマるタイプは、毎回3G以上投げることが多いですので。
会員になると、マイボールキャンペーンのスタンプカードもついてきます。
3回来店するだけで、マイシューズが1,400円でもらえます。
5回来店すると、1,980円でマイボールが作れます。
このマイシューズ、マイボールがフロントエンド戦略となるわけですが、実際にRound1ボールを使って投げている人が非常に多いです。
フロントエンド戦略が成功している証拠ですね ^^
マイボールキャンペーンを実施しているボウリング場は多いと思います。
僕が以前通っていたボウリング場でも「たまに」実施していました。
継続して実施できない理由は、おそらく次の「ファン化」がうまく行ってないのではないでしょうか。
ファン化のためのスタッフ教育
普段から、ラウンド1のスタッフの質が高いな、と思っておりました。
おそらく正規スタッフ?なのか、白&グレーの制服のスタッフと、所属プロの質が高い。
質というのは、ホスピタリティの質です。
東京オリンピック招致のプレゼンテーションで、滝川クリステルさんが広めた日本の心、
「おもてなし」ですな。
ボウリング場開催のイベントでは特に感じます。
要するに、「おだてる」わけですね。
先日の望月理江プロチャレンジマッチでも、試合に参加中の望月プロも定期的に他のレーンを回って、褒めたり、励ましたり。
スタッフも、ストライクを取るとハイタッチしてくれたり、至る所で盛り上げてくれます。
参加者としては、悪い気はしないですよね。
プロに褒められたりしたら、「仕事でやっているのだから」とは分かっていても嬉しくなります(^^)
他のボウリング場で投げていたときには、こういうのはなかったですね。。。
むしろ、マナーの悪いハウスボウラーの隣とか、気分の悪くなることは多かったです (^^;
どの業界も、売り上げを上げよう!と思ったら、集客に力を入れると思いますが、実は集客より大事なのが、お客さんとの距離感の深化・・・なんですよね。
既存客を手放してしまったら、集客出来てもお客さんは増えないですからね。
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