[char no=1 char=”タカハシ”]こんにちはっ!タカハシです。
今日から、ブログのテーマをちょっと変えていきます。備忘録的ブログを卒業し、本来書きたかったゲージツ的ライフの追求を、テーマの中心に据えていくことにしました。
そこで早速ですが、身近なゲージツ的ライフを体現されている星みゆきマリアさんにインタビューしてみました!
[/char]
ゲージツ的生き方とは?
自分の感性に従い、美しく楽しく逞しく。仕事と趣味はボーダレス。自分で好きなことを好きなだけチャレンジしながら、世の中に価値を提供する生き方。
星みゆきマリアさんは、フラメンコの踊り手として38年もご活躍されながら、ラジオ番組のパーソナリティ、ミス・ユニバースの評議員、フラメンコ含め様々な講座の講師など幅広くご活躍されています。
我慢せず、好きなことをして生きたいとあなたが望むなら、そんな星さんの生き方から学びが得られると思います!
多様な肩書を持つ
[char no=1 char=”タカハシ”]僕はゲージツ的な生き方の定義の一つに、自分の職業や肩書を1つに絞らない、というのがあるのですが、星さんはまさにそんな感じですよね。
世間的にはフラメンコダンサーなんでしょうけど[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]それはメディアの影響もありますよね。一言で言えたほうがわかりやすいから、フラメンコダンサーの星さん、って紹介される。キャッチしやすいってだけだと思います[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]サッカー日本代表の本田選手なんかも、実は経営者の一面があったりね。実は幅広くやっていますね[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]そうなんですよね。肩書が一つのほうが、みんなが納得すると言うか。わかりやすく商品みたいにレッテル貼りをするんですよね。そして枠で囲って戦わせる。価値観は操作されますね。[/char]
他人の批判は気にしない
[char no=1 char=”タカハシ”]フラメンコの業界って、フラメンコだけを極めている人は純粋なフラメンコアーティスト、って評価されますよね。星さんみたいに多彩なマルチプレイヤーは、ちょっと心配なんですけど。
例えばフラメンコなんだけど別の舞踊もやっていると異端視されるじゃないですか。
「あんなのはフラメンコじゃない!」みたいな[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]それでも私はそっちの道は選ばないし、どう思われようと構わないです。
そういう(型や伝統にとらわれない)生き方もある、って後進に背中を見せないと、業界は変わっていかないと思うんです。[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]うーん…(カッコイイ!)[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]それは異端だとか、変わった人っていい方もあるけれど、バッシングばかりではない、ということです。ごく少数でも、いいよね、って思ってくれたら[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]僕は終身雇用制が続くと信じられていた世代だし、一つの仕事を貫くのが尊い生き方だ、って母親に教わって育ちました。若い人は違うかもしれないけれど。
でも最近ではキングコングの西野さんみたいに、芸人なのに絵本を描いたりして、バッシングもされてる一方でファンも濃いですよね。そんな生き方が認められつつあるのかな、と[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]バッシングでも話題になればいいじゃないですか。私なんてフラメンコ界から忘れられてるんじゃないかしら(笑)[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]そんなことないでしょ!(笑)[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]でも今はフラメンコから距離を置いているけれど、大きな恩を返したいという気持ちはずっとありますね。
私はフラメンコを通じてお世話になった人たちを愛しているんです。若い時にフラメンコに出逢った純粋な気持ちを今も持ち続けているし、フラメンコ界を今でも大切に想っています。[/char]
理想的な生き方
[char no=1 char=”タカハシ”]星さんにとってのフラメンコって、何ですか?[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]色々想うところはあります。
一言で言うなら人生そのものですね。[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]フラメンコ = 人生、であると。
では、星さんにとって、理想的な生き方って聞いてみたいんですけど。人生のテーマというか[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]私はラジオ番組の中で、ゲストの方に「あなたの人生に背表紙をつけるとしたら、どんなタイトル?」ってお聞きするんです。
私の背表紙は「恋と情熱」です。[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]いい質問ですね! 星さんの場合は恋と情熱。
常に恋をしつづける。[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]そう。恋をしてなかったら、私は死んでるのと同じ。[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]ちなみにご結婚されてますよね・・・?
それで恋というのは(笑)[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]それはね、私のパートナーともいつも話していることですから。
初心忘るべからず。フラメンコに対しての気持ちも「初心忘るべからず」ですけど、その気持ちをパートナーに対しても持ち続ける、ってことなんです[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]なるほど~。では先ほどフラメンコ=人生そのものとおっしゃいましたね。ということは、星さんのフラメンコのテーマも恋と情熱なんですか?[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]そうですね。踊りたいから踊っているというよりも、身体を突き動かしているものが恋や情熱なんです。
フラメンコにしてもそうだし、パートナーに対してもそう[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]ってことは、恋ってキーワードが抜け落ちてしまうと、星さんにとっては・・・[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]フラメンコじゃなくなってしまいますね。それがフラメンコと呼ぶかどうかは周りが決めれば良いことですけど。
世間一般にフラメンコのイメージとして「情熱」というキーワードを使いますよね。
逆にフラメンコ界の人は、その使い古された言葉を嫌いますけれど、でも一般の人は真実を言い当てているんです。
恋や情熱という強いコントラストのある生き方をしている人を、フラメンコ的だと。
だから使い古された表現であっても、私は「情熱」というキーワードを使ってます。そこに真実があるから。[/char]
アートな生き方と仕事
[char no=1 char=”タカハシ”]ちょっと難しい質問をしますね。星さんの場合はフラメンコは人生であって、そのテーマは恋と情熱であるわけです。
とてもアートな生き方をされているわけですが、生きるためには稼ぎも必要ですよね。
その点はどのようにお考えですか?[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]1980年から1990年代までは、お金のことを考えなくても、収入がありました。教えるという需要があったから[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]星さんの中では、教えるって行為も、芸術表現の活動に入るわけですか?[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]教えるということも、ループの中の一つです。教える、つまりアウトプットすることが、いい流れを作っていたと思います[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]僕は自分の好きなことを追求していながら、生活のために犠牲を払う必要がないという生き方が理想なんです。
生活のために我慢して仕事をして、趣味で消費するという境界を持たず、生きるテーマがそのまま生産的であるという。
星さんのその頃はどうでしたか?[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]決してハッピーではありませんでした。若かったですし、女性を教えるというのは非常に難しかったです。
フラメンコは自由を求める旅。そうやってフラメンコをアートとして伝えてきたのですが、生徒さんにとってはアートではなく、どちらかというと完璧なお手本を求める習い事なんです。
皆さまの感性の世界とのギャップがとにかく大きく、精神的に苦しかった。
経営的な悩みもありました。当時は請われるままに教えてきましたけれど、今振り返れば、ビジネスや経営の勉強は不可欠ですね。
舞踊家が教室を運営すると、経営者としての意識が希薄なことが多い。
でもフラメンコ文化の発展のためにも、経営者としての能力は必要だと思います。
今後のフラメンコを担う若い人がフラメンコの教室をするなら、ビジネスとしてしっかりやってほしい。[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]なるほど。星さんが強調されるように、自分のやりたいこと、好きなことで生きていくとなれば、ビジネスやマーケティングの能力って必須ですよね[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]おっしゃる通りですね。マーケティングの力を使わないのであれば、別のポジション、例えばスポンサーを立てるとか、企業と組む、といった選択をするなど、戦略を考えていかないと[/char]
チャレンジと嫌われる勇気
[char no=1 char=”タカハシ”]星さんてフラメンコ界にありながら、一般にはわかりやすい「情熱」ってキーワードを使ったり、フラメンコがベースにありながら、ダンスセラピーを教えたり。
フラメンコをやっている方々からみると特殊というか。[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]使い古された言葉でフラメンコを語られるのを嫌いますよね。でも、いいじゃないですか、嫌われたって(笑)[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]カッコイイっすね~! ちょっと前に「嫌われる勇気」って(アドラー心理学の)本が流行りましたけれど、自分を生きることって、他人から嫌われることなんですよね。[/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]もし自身に真摯に生きて偏見を持たれる世界なら、環境を変えて、別の世界にも活動を広げてゆくという方法を私は選びます。
生き続けるには、自分を守る事も必要だと思います。
そしてアートの本質は、他者からの偏見や操作からは超えたところに宿る。と信じています。
[/char]
[char no=1 char=”タカハシ”]やっぱり星さんはすごいなー。本当にアーティストですよね。人の目を恐れずチャレンジし続けてるし、僕は尊敬しているんです。
好きなことをして生きるっって、実は楽しいことばかりではないですよね。
それでも自分に嘘をつかず、自分を貫く、という姿勢が星さんの魅力なんだなーと、再認識しました。
僕自身も非常に勉強になりました。今日はどうもありがとうございました![/char]
[char no=2 char=”星みゆきマリア”]人生の困難を創作活動に昇華させ、人を愛し続けるアーティストを私は尊敬します。
弱った時に生きる力を与え、寄りそえる力はアートの持つ役割の1つですね。
その視点からしてもまだまだ自身はアートの修行中です。一生経験と学びですね。
タカハシさん。暖かいインタビューをありがとうございました。![/char]
付記:マリアとマカレーナ
自身主催のスタジオ名であるマカレーナはフラメンコの歌詞にも登場するマリアさまであり、教会で許可していただきました。マリア信仰はアンダルシアの人達の生き方、源に通じます。
私はマカレーナのマリア様の啓示を受けてバビロフのアベマリアに惹かれアベマリアを毎日歌い続ける事を決意しました。
その決意と私のスタジオを20年に渡り守ってくださったマカレーナのマリア様に対する想いを込めて星みゆきマリアという名前に変更しました。
(尚、星みゆきという名前は今は亡き日本のギタリスト重鎮伊藤日出夫先生が昔、命名して下さいました。)
星みゆきマリア プロフィール
- フラメンコ愛好家 星みゆきマリア
- フラメンコ歴38年、フラメンコ指導歴も20年以上と長年に渡りフラメンコの踊り手(バイラオーラ)として活躍。沖縄に移住し、地元沖縄にてラジオ番組「星みゆきメンズ革命(FMぎのわん)」をプロデュース。番組パーソナリティを務める。公開講座「情熱のダンスセラピー」「世界スイーツの旅」講師。ミス・ユニバース評議員。琉球新報カルチャーセンター特別講師。
・星みゆき(星マリア)のホームページ
・ブログ「フラメンコ愛好家 星マリア舞ロマンの世界」
・FMぎのわん「メンズ革命」毎週水曜日11時30分から
コメント
タカハシさん長時間のインタビューありがとうございました。書き起こしなどお疲れにならなかったでしょうか?
宗教ではなく神という見えない存在に向けて捧げるアートの世界に価値を付け生徒さんやお客様との信頼関係を育むには別の世界にも造詣の深いタカハシさんのような方の視点が不可欠です。これからもよろしくお願い致します。季節柄お身体大切にご活躍くださいませ。
星さんバタバタしててご挨拶遅くなりました。
こちらこそ、楽しく学びの多い時間をありがとうございました(^^)
AI化が急速に進む時代、より人はアートを求めると思います。星さんのような経営者視点をお持ちのアーティストがこれからの時代を切り拓いていくのでしょうね。
今後のご活躍も期待しています♪